レコードを別のファイルに出力したいときは、レコードのエクスポート機能を用います。
この機能はファイルメニューの中にもありますし、スクリプトステップでも使用できます。
このエクスポートにおいて、汎用性の高いファイル形式の1つであるCSVを利用するときの話題です。
CSVはコンマ区切りのテキストファイルを指しますが、ファイルメーカーでCSVを指定してエクスポートするとフィールド名が出力されません。1行目からデータで始まる形式になります。
他のデータベースへデータを移行するときはそれでも良いのですが、1行目に項目名を入れてエクスポートしたい場合もあるかもしれません。
その方法は比較的簡単で、まずMergeファイルでエクスポートします。拡張子は「mer」。
レコードのエクスポートでは、Mergeファイルを指定するとフィールド名が1行目に出力されるようになっています。
このMergeファイルは構造がCSVファイルと同様であり、拡張子を「csv」に変更するだけでCSVファイルとして使用できます。
そこでMergeファイルでエクスポートした後に拡張子をcsvに変更するようなスクリプトにすれば、フィールド名付きのCSVファイルがエクスポートできます。
以下がそのスクリプトステップです。拡張子の変更には move コマンドを使用します。
Mergeファイル名はスクリプトの仕様上あらかじめ決めておく必要がありますが、出力ファイル名は Eventを送信 の中で動的に指定することができます。
レコードのエクスポート(Mergeファイルを指定)
Eventを送信 “cmd /c move “Mergeファイル名.mer” “出力ファイル名.csv””