サクラエディタを Python に対応させるファイルの配布

※2024/10/16 version 1.00 に更新。Python 3.13.0 に対応しました。Cに用いるキーワードを削除して辞書をスリム化し、登録数の空きを増やしました。tkinter 用のキーワードをすべて Python3_tkinter.kwd へ分離し、tkinter を使用しない方がキーワードを外せるようにしました。


サクラエディタで Python を書くための設定ファイルを公開しています。

色分けするための強調キーワードや、専用に調整したカラーファイルも同梱しています。どなたでもご自由にお使いください。


  1. ダウンロード
  2. Python 設定の導入
  3. 入力補完とキーワードヘルプ
  4. 辞書の更新
  5. カラーの変更
  6. 参照資料
  7. 更新履歴

1. ダウンロード (uploader.jp)

zipの中には以下のファイルが入っています。任意の場所に解凍しておいてください。

  • Python.ini … 導入時に指定する設定ファイル
  • Python_Color-Dark.col … カラーファイル (ダーク)
  • Python_Color-Light.col … カラーファイル (ライト)
  • Python_InputCompletion.kwd … 入力補完ファイル
  • Python_StandardLib.khp … キーワードヘルプファイル
  • Python1_Reserved.kwd … 強調キーワード (予約語等)
  • Python2_General.kwd … 強調キーワード (一般)
  • Python3_tkinter.kwd … 強調キーワード (tkinter)

2. Python 設定の導入

2-1. 基本設定

まずサクラエディタを起動して、設定 > タイプ別設定一覧 (Ctrl + 4) を開きます。Python 用のタイプを新規作成するために「追加」ボタンを押します。

一番下に新しいタイプが作成されますので、「設定変更」から名前を「Python」に変更します。

OKを押すと設定画面が閉じるので、もう一度タイプ別設定一覧 (Ctrl + 4) を開きます。
作成した「Python」を選択状態にしてから「インポート」ボタンを押し、ダウンロードした “Python.ini” を指定してください。すると確認メッセージが出ますので、読込先を「Python」にしてOKボタンを押します。

2-2. 入力補完ファイルおよびキーワードヘルプファイルの導入

入力補完とキーワードヘルプ用のファイルを導入します。以下の2つが対象です。

  • Python_InputCompletion.kwd
  • Python_StandardLib.khp

これらのファイルを、サクラエディタの設定ファイル “sakura.ini” と同じ階層にある “keyword” フォルダ内に手動で入れてください。

設定ファイル “sakura.ini” は以下のいずれかに置かれています。

  • C:/Users/ユーザ名/AppData/Roaming/sakura
  • “sakura.exe” と同じフォルダ(インストール場所を “Program Files (x86)” から変更した場合)

“keyword” フォルダがなければ手動で作成してください。その中に2つのファイルを入れれば導入完了です。


3. 入力補完とキーワードヘルプ

3-1. 入力補完

先頭文字を入力して「Ctrl + Space」を押すと、強調キーワードが補完候補として出ます。「↑」「↓」で選択して「Enter」を押せば補完されます。次項のキーワードヘルプに対応している語句については、引数などの情報がポップアップ表示されます。

補完候補には「編集中のファイルにある文字列」も出るように設定してあります。変数名を繰り返し用いる際、スペルミスを防ぐためにご利用ください。

また、”Python_InputCompletion.kwd” を編集すれば、独自の候補を表示させることもできます。

3-2. キーワードヘルプ

一部の強調キーワードを選択状態にすると、引数やライブラリの情報をポップアップ表示します。以下に含まれる関数 (後に括弧書きを伴うキーワード) に対応しています。

  • すべての組み込み関数
  • すべての組み込み型
  • 一部の標準ライブラリ (io, configparser, copy, datetime, json, logging, multiprocessing, os, pathlib, re, shutil, tempfile, threading, urllib)

4. 辞書の更新

辞書を更新する際は、設定を削除してからあらためて導入し直してください。

まず「Python」設定をタイプ別設定一覧 (Ctrl + 4) から削除します。

そして、共通設定 (Ctrl + 6) から、次の3つの強調キーワードを削除します。

  • Python1_Reserved
  • Python2_General
  • Python3_tkinter

この削除作業の後、上述の導入手順にしたがって導入し直してください。一度削除する理由は、Python のバージョンアップによって削除されたり非推奨になったりした関数を取り除くためです。


5. カラーの変更

デフォルトは Light カラー(白背景)にしてあります。
変更したい場合は、タイプ別設定(Ctrl + 5)を開き、カラー タブの「インポート」ボタンから .col ファイルを指定してください。

  • Python_Color-Dark.col
  • Python_Color-Light.col

6. 参照資料


7. 更新履歴

  • 2024/10/16 version 1.00 ; Python 3.13.0、tkinter 8.6 対応。C function、C macro 等、Cに用いるキーワードを辞書から削除。Python2_General.kwd に含まれてしまっていた一部の tkinter 用キーワードを、Python3_tkinter.kwd に移動。
  • 2023/10/12 version 0.90 ; Python 3.12.0、tkinter 8.6 対応。入力補完ファイルの新設。キーワードヘルプに threading モジュールを追加。
  • 2022/10/28 version 0.80 ; Python 3.11.0、tkinter 8.6 対応。対応するファイル拡張子に .pyi を追加。折り返し桁数を80に変更。強調キーワード「event」を予約語に移動。
  • 2021/10/09 version 0.70 ; Python 3.10.0、tkinter 8.6 対応。
  • 2020/12/24 version 0.60 ; Python 3.9.0、tkinter 8.6 対応。一部の強調キーワードに対応したキーワードヘルプファイルを同梱。強調キーワードに「@property」、「kws」、「kwarg」を追加し、「@」、「classmethod」、「staticmethod」を削除。折り返し桁を79に設定。
  • 2020/10/11 version 0.50 ; Python 3.9.0、tkinter 8.6 対応。強調キーワードに「cls」、「@classmethod」、「@staticmethod」および環境変数を追加。
  • 2020/05/15 version 0.41 ; Python 3.8.0、tkinter 8.6 対応。サクラエディタのアップデート(Ver2.4.0)に対応。
  • 2019/12/11 version 0.40 ; Python 3.8.0、tkinter 8.6 対応。「.」や「,」を強調しないように変更。tkinter の引数名を追加。
  • 2019/11/26 version 0.30 ; Python 3.8.0、tkinter 8.6 対応。括弧の色を強調しないように変更。
  • 2019/10/31 version 0.20 ; Python 3.8.0、tkinter 8.5 対応。
  • 2019/10/05 version 0.10 ; Python 3.7.4、tkinter 8.5 対応。公開。

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